コンテンツマーケティング記事の文字数はどのくらい必要なのか

今回はコンテンツマーケティングを意識した場合の、1記事あたり文字数についてお話ししていきます。
しかし、その前に「コンテンツマーケティングとは何か」という問題について触れなければなりません。ここ最近このコンテンツマーケティングという言葉が流行っていますが、これもある意味一過性の流行のような気もします。そう、結局何だかわからなかった「WEB2.0」みたいなもんですね。
どうしてこういう言葉が流行るかというと、おそらくそれはインターネットビジネスをする人たちが「流行らせたい」と意識するからじゃないかなと思っています。
少し前の「オウンドメディア」やその前だったら「ソーシャルメディア」何て言うもの、いわゆるネットコンサル、あるいはSEO業者がその言葉を使って営業した結果、一般化した、と考えることができます。
ということで、じゃあ、コンテンツマーケティングって何?って話ですが、シンプルに考えればその目的は「SEO」です。この話はまた別の機会に詳しく書こうと思っていますが、結果的にコンテンツマーケティングを充実させることで、サイトへの来訪者を増やしていくというのが目的です。さらに一歩進めば、そのコンテンツにより売上が上がる、あるいは具体的に注文が入るといった「コンバージョン」に繋げるわけですが、コンテンツマーケティングが直接コンバージョン率を上げるわけでもないので、まずは来訪者を増やすということがその目的であると考えると良いでしょう。

良質なコンテンツのために必要な文字数とは

何でこういう前振りをしたかというと、このコンテンツマーケティングという言葉を使って営業している方たちの多くが、1記事あたりの文字数についてよく言及しているのを耳にするからです。
曰く「1万文字以上書きなさい」「最低でも5000文字で!」ということらしいのですが、一応書籍やウェブの物書きとして言わせてもらうと、1万文字の記事を最後まで読みきらせるには相当の書き手の力量が必要、ということ。
つまり、たとえ1万文字の記事を書いたところで、無駄に文字数だけ増やして密度の薄い記事を書くよりも、きちんと伝えることを伝えたいならばもっと密度を濃くして短い文章で終わるべきです。
もちろん、「密度が高く、文字数が多い」のが理想なのはいうまでもありません。しかし、なかなかそういう記事をしっかり書くのは大変です。例えば筆者であれば結構真剣に自分の得意なテーマについて書いた場合、1万文字を書くのに頑張っても丸1日、通常であればもう少し時間がかかります。
書くことが専業でない方であれば、おそらくその倍以上の時間がかかるはずです。そうなると、そんな記事ばかり書いていたら本業がおろそかになってしまうのではないでしょうか?

一般的に言われているミニマムの文字数は1500文字

では、少し話を変えて逆に何文字以上の記事を書けば良いのか。これも確実な正解というのははっきりしませんが、一つの目安が「1500文字」と言われています。WEBの記事の発注もほとんどが1500文字以上で、という指定があることからも、おおむねこれがミニマムの文字数のベースになるはずです。つまり、それ以上文字数が少ないと内容が薄いばかりか、SEO的にも評価されない可能性が高いということです。もちろん500文字でもものすごく価値が高く密度の濃い記事もあるでしょうが、そもそも価値や密度というのは測ることができませんのではっきりと断言できないのも事実です。
ひとつ言えるのは、文字数が多ければその中に検索キーワードがより数多く入るので、そのページの検索順位が上がるというメリットは確かにあるはずです。
個人的にWEBで記事を書いていると、一つのテーマで必要最低限の内容(これもまあ、テーマによって変わりますけれど)を伝えるための文字数というのも、慣れのせいかなぜかやはり最低1500文字あたりになります。時にそれは3000文字になったりもします。逆にそれ以上の文字数が必要なケースというのは、複数の内容を紹介したりなどという、特別なケースの場合がほとんどです。つまり、通常筆者が一つのテーマに関して一つの記事を書くのに、1万文字が必要ということはほとんどないのですね。もし、一つのテーマで1万文字の記事を書くとしたら、その文章の流れは相当精査しないと仕上がりません。

複数のテーマを一つの記事に入れることに意味があるのか

1記事あたりの文字数が大事なのもわかりますが、コンテンツマーケティング、つまりサイト=ドメインのコンテンツの質を上げることを考えると、「ページ数(記事数)」というのも大事な要素となります。
サイトの価値を上げるためには、一定数以上の記事数が必要です。この記事数も「これ以上!」という具体的な数値があるわけではありませんが、一般的には100〜150記事以上が良いと言われています。
と考えると、1万文字の記事を100記事書いたらどうなるでしょう?100万文字ですよね。
100万文字というと、例えば筆者が1年の間毎月1冊の書籍を書いたのと同じくらいのボリュームになります。これは、一般の方にとっては現実的ではありあません。
一方で1500文字を100記事であれば15万文字。
これも結構なボリュームですが、1500文字の記事を1日1記事書くのは不可能ではありません。そのコンテンツのテーマに関して詳しいのであればなおさらです。
15万文字を1記事あたり1万文字で書いてしまうと、15記事。
どちらがいいのかという話になります。
あくまで個人的な感覚でいれば、コンテンツマーケティングとして考えれば、15記事のサイトを検索エンジンがどのくらい評価してくれるか、少し心もとない気がします。100記事あるサイトであれば、そのテーマに関して、それなりに評価される=検索で上位表示されるサイトになるはずです。
あるいはその中間、3000文字の記事が50記事あるサイトというのもありかもしれません。

数字のマジックよりも読者に情報を提供することを心がける

ということで、記事の文字数を意識するよりは、中身のある、伝わる記事をきっちりと書くことをまず意識するべきです。文字数を増やすために同じことを繰り返したり、冗長な言い回しを使うことは、読者へのインプットを阻害します。正直、いわゆるWEB記事を読んでいて、結局何が言いたいのかさっぱりわからない、ぐるぐる同じところを回っているという印象を持つものを多数見かけます。
もしかしたらそれが検索順位的に上位表示されるのかもしれませんが、そういう小手先テクニックに頼ることが「コンテンツマーケティング」なのかといえば、甚だ疑問です。
忘れてはいけないのは、読者が知りたがっている情報や答えを正確に提供し、その結果信頼を高め、自分のビジネスにつなげていく、というサイクルをしっかりとサイト内で構築することです。
そこを意識すれば自然と自分のサイトテーマに合わせた文字数というのが見えてくるのではないでしょうか。

WordPressで文字数を意識するには

WordPressの記事編集画面には、本文のテキストボックス左下に「文字数」が表示されます。
文字数を意識しながら文章を書くのであれば、ここで文字数をチェックしながら書くという手もあります。
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また、もし文字数の多い記事を複数のページに分割したいのであれば、

というショートコードを改ページしたい場所に挿入することで、ページ分割ができるようになります。

これはテーマによっては使えないばあもあり、次のページへのナビゲーションをきっちりしないと次のページを読んでもらえないという可能性もありますから、表示をチェックしてから使うと良いでしょう。

って書きながら、うん、まだ自分のこのサイト、そこまで手が回っていないや…これが「紺屋の白袴」か…と、反省しつつ今回のお話を終わりたいと思います。

(ちなみに当記事が約3000文字。これ以上あると個人的には読むのが辛くなる気がしましたので端折りました)

記事の執筆者プロフィール

原久鷹WordPress著者、講師、クリエイター
「はじめてのWordPress入門」著者。WordPressスクール、プライベートレッスン、コンテンツ制作コンサルティングなどで「自分で発信するコンテンツ」づくりをサポート。All AboutではLINEの使い方を定期連載。